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はじめての独立・副業プロに聞く。最短3時間程度で終わる確定申告術

2018.6.27 13:00

プロに聞く。最短3時間程度で終わる確定申告術 -

独立や副業をはじめて一番最初にぶつかる壁は、確定申告。
領収書や収入の報告はどのようすれば良いか、はじめてのことなので、みなさん不安ですよね。
今回は、税理士の武内さんに「はじめての確定申告」について伺いました。
税理士 武内さん

武内 俊介さん

税理士、業務改善コンサルタント。金融機関、会計事務所、ITベンチャーを経て、独立。企業向けにシステムの導入、事務処理、全体の業務フローやシステム処理の設計までトータルでサポートする一方で、個人事業主に対しては、日々の業務のやり方からアドバイスすることで、「本業に集中するための業務効率化」を提唱している。

 

1.最初につまずくポイントは領収書の処理。

副業を始めたり独立したばかりの時、一番やっかいなのが領収書の処理。
仕訳や勘定科目の振り分けなど、やってみるとそんなに難しくない作業なのですが、はじめてのことなので、気が乗らず、ついつい後回しにしてしまう。

Q:みんな帳簿づけしてる?

59% … 面倒でやってない
18% … 特に意識せずやってない
14% … むしろ大好き
9% … 全然面倒じゃない

・アンケート期間:2018年5月22日~5月24日
・調査方法:KOUZA(こーざ)調べ
・有効回答数:792名

領収書の処理で重要なポイントは、

 

・どんな領収書でも残しておくこと
・領収書の処理をためないこと

 

この2点だけ。しっかりやっていれば、freeeなどのアプリケーションを使ってとても楽チンに終わらせることができます。経費になるかどうかは1年分登録した後でまとめて判断すればいいですし、独立したばかりの規模ではそこまで件数も多くないと思うので、月に1回ぐらいは処理をしていくことをオススメしています。

2.青色申告と白色申告って何が違うの?

青色申告と白色申告って何が違うの?

65万円の所得控除できることと、損失を翌期以降に繰り越すことが出来る、というのが青色申告の大きなメリットです。

 

青色申告をする場合にハードルに感じるのは「帳簿備え付けの義務が生じる」という部分だと思います。「帳簿」というと難しく感じるかもしれませんが、領収書のスキャンをして、会計ソフトに登録していくことで、はじめての人でもいわゆる「帳簿」と呼ばれるものが出来上がるようになっていますので、安心してください。

 

スキャンした領収書はOCRで内容や金額が自動的に読み込まれます。
一件一件入力する手間も省けてかつ、項目によっては自動的に勘定科目も推測してくれたり、勘定科目が説明付のリストになっているので、はじめての人もいちいち調べなくても登録することができます。

 

但し、青色申告にする場合は、事前に開業届と青色申告承認申請書(毎年3/15迄)の提出が必要になりますので注意が必要です。また、電子申告をする場合は、事前にe-Taxの開始届も必要です。

 

※)OCRとは、
手書きや印刷された文字を、イメージスキャナやデジタルカメラによって読みとり、コンピュータが利用できるデジタルの文字コードに変換する技術。

 

 2~3時間程度で終わる確定申告ってどんな方法?

クラウド型会計ソフトの会計freee

今回はクラウド型会計ソフトの会計freee(以下「freee」)を使った方法を紹介します。

 

(1)請求書は全部freeeで作成すれば勝手に売上登録してくれる

freeeには請求書作成機能が最初からついています。ここですべての請求書を作ってしまえば、勝手に売上として登録されるだけでなく、管理画面から請求先にメールを送ることも可能です。(別途料金はかかりますが、郵送依頼をすることもできます)
請求書発行作業をするだけで、売上の処理を完了させることができます。

 

(2)膨大な領収書の処理

スキャンした領収書をfreeeにアップロードしたら、後はそれらを見ながら取引の登録をするだけです。日頃から領収書は一箇所にまとめて保管しておいて、タイミングを決めて一気にスキャン・アップロードしましょう。Scansnapを使えば、スキャンしたデータを自動的にfreeeに連携してくれる機能もあります。
また、毎月処理をする時間がとれなかったり、確定申告前も時間の確保が難しい場合は、1年分をまとめてスキャン代行業者に依頼することも可能です。スキャン作業のみの依頼であれば2〜3万円程度ですので、青色申告の65万円控除で十分にもとがとれます。やりかたは月別で封筒に小分けして入れておいて、確定申告前に業者に郵送するだけ。スキャン作業すら面倒な方にはオススメです。

 

 スキャナーなんて持っていない!

スキャナーなんて持っていない!

スキャナーを持っていない場合は、スマホのカメラで撮るだけでもOK。ただ、領収書の量が多いとスマホで撮影するだけでもかなりの時間がかかります。
領収書が100枚を超える場合は、まとめて読み込めるスキャナーを購入しても良いですし、freeeにそのままスキャンデータを入れてくれるスキャン代行サービスを利用してもいいでしょう。スキャンとfreeeへのアップロードであればだいたい500枚程度で、1万円程度で受けてくれます。(仕訳登録まで依頼すると金額はもう少し高くなります)。

 

せっかく独立や副業をしているのですから、便利なサービスを利用して、本業に時間を有効活用した方がいいですよね。

Q:副業や独立した理由は何ですか?

59% … お金をいっぱい稼ぎたい
20% … したくないのにしてしまった。。
11% … 時間を有効活用したい
10% … やりたい仕事だから

・アンケート期間:2018年5月22日~5月25日
・調査方法:KOUZA(こーざ)調べ
・有効回答数:702名

(3)振込とカード決済もfreeeと連携して自動処理!

銀行口座やクレジットカード、デビットカードはもちろん、Amazonや楽天などのECサービスもfreeeと連携できます。一度連携してしまえば、日々の支払や取引が自動的にfreeeに表示されるようになります。金額や明細が表示されるので、それを見ながら勘定科目を選ぶだけ。過去に処理したことがあるものは、自動的に勘定科目を推測もしてくれるので、入力の手間はほとんどかかりません。
明細を見ながら入力するので、個人的な支払と事業経費の分類も簡単です。領収書やレシートの山を探す手間なく、明朗な帳簿が簡単に作成できます。

 

また、一部の銀行ではfreeeと連動することが条件になっているサービスもあります。例えば、ジャパンネット銀行の場合は、ビジネスローンを利用する際にはfreeeに登録されている帳簿データを使って審査を受けられるので、とても簡単に、融資の申込みができます。API連携機能を使って振込作業もfreeeからできたり、freeeと銀行の連携はどんどん便利になっています。

 

freee会員専用ビジネスローン
http://www.japannetbank.co.jp/business/loan/freee/index.html

 

なお、開業当初は口座やクレジットカードを個人のものと分けずに使っている場合も多いと思いますが、量が多くなってくると分類するだけで一手間ですので、個人用と事業用で別のものを用意しておくことがオススメです。

 

 自動化の落とし穴

自動でデータが連携されるのは非常に便利な機能ですが、経費の二重登録には十分注意しましょう。クレジットカードで支払った際にお店でもらった領収書をスキャンして登録し、クレジットカードの支払情報を自動連携からも登録してしまうと、同じものを二重で登録することになってしまいます。
帳簿を見れば同じ日付、同じ金額のものは簡単に分かりますので、税務署が見てもすぐに分かります。パソコンなどの高額な支払の二重登録をしてしまうと、収支が大きく変わることになります。

 

freeeでは、それを防ぐために「重複チェック機能」があり、同日・同額の取引をピックアップしてくれます。簡単な確認作業だけですので、全部のデータを登録し終わった後で必ずやるようにしましょう。
もし税務調査が入った際に二重登録が見つかった場合は、還付金を返還したり、追加で納税が必要になったりと、結構面倒なことになりますので、ここは一手間かけておきましょう。

 

(4)提出方法(税務署に行くかe-Taxでやるか)

せっかくここまでfreee上で処理しているのであれば、わざわざプリントアウトして、税務署に持参するよりもe-Taxがおすすめです。確定申告時期の税務署は大行列で、提出に数時間かかることもあります。e-Taxを利用するには、ICカードリーダーとマイナンバーカードを準備する必要がありますが、1回準備すれば毎年使えますので、確定申告の前に用意しておきましょう。
帳簿付けをfreeeで行っている場合は、ボタン1つで確定申告データがダウンロードできるので、これをe-Taxにアップロードするだけで完了。freee上の処理が終わっていれば10分程度の作業で完了します。
なお、売上が1000万以上ある場合や、固定資産や株式の取引がある場合などは、知識がないと正しい帳簿を作ることが難しいので、税理士に相談することをおすすめします。

3.事前準備をした上で、申告するまでの作業時間はどのくらい?

売上や領収書の登録を毎月きちんとしていた場合、確定申告作業はだいたい以下の作業だけで終わると思います。なお、住宅ローン控除や医療費控除などの処理がある場合はもう少し作業時間が伸びると思ってください。

 

1.帳簿内容確定(1h)
重複登録のチェックや月次収支の推移表を確認して入力が漏れていないか確認。特に通信費や家賃、Webサービスの利用料など、毎月発生するものがあるかどうかを確認しましょう。

 

2.確定申告提出書類(1h)
支払調書や保険料控除等証明書やふるさと納税などの書類を入力。

 

3.入力最終確認と還付額の確認(5m)

 

4.e-Taxにアップして完了(10m)

 

合計予測時間 2時間15分
※あくまで目安の作業時間です。

 

4.事前準備せずに、一年分をまとめてやってみた!

事前準備が大切なのはみなさんわかっているものの、それを準備できないのが人間ですよね(笑)。
実際に1年分登録作業を溜めてしまった友人に作業してもらいました。(2018年3月提出分)

 

事前準備せずに、一年分をまとめてやってみた!

 

0.スキャン受託業者へ委託(10m)
送付準備(送られてきたレターパックに領収書を詰めるだけ)
※自分で領収書のスキャンや登録をせずに業者に委託しました

 

1.領収書の登録(6h)
領収書565枚の確認。freeeに読み込まれた領収書に対して勘定科目を選択していきます
※一部OCRで読み込まれなかったものは手入力しました。

 

2.帳簿内容確定(1h)
重複登録のチェックや月次収支の推移表を確認して入力が漏れていないか確認

 

3.確定申告提出書類(1h)
支払い調書や保険料控除の証明書やふるさと納税などの書類を集めて入力

 

4.入力最終確認と還付額の確認(5m)

 

5.e-Taxにアップして完了(10m)

 

合計時間:8時間25分

 

スキャナーを持っていなかったので、領収書の処理は業者に依頼しました。それでもまとめてやると結構な量になります。特殊な取引がなかったこともあり、8時間程度で終わるならいい方だと思います。

 

確定申告は必ずやらなければいけないもの。せっかく独立や副業をしているのですから、面倒な作業になるべく時間を費やさずに、便利なサービスを利用して時間を有効活用しましょう。

 

クラウド型会計ソフトの会計freee

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